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TOMOMI KATO

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夏の終わり蝉のいのち

Tomomi Kato

こんにちは。かとうともみです。

日によっては肌寒さ、風の感じから冬の気配を感じ取れるようになって参りました。


今日は音楽とは関係のない話を綴りたいと思います。


私には感覚の鋭い友人がいるのですが、その友人にお墓参りに行くと良いと言われました。

そういえば久しくご先祖様に挨拶をしてません。


そして4年前でしょうか、もうどうしようもなく八方塞がりでもしかしたらもう生きる方法が無いかもしれないと覚悟して、お墓参りに行ったことがあります。

今となっては亡くなったおじいちゃんやご先祖様が助けてくださったと思うのです、私にはそれなりに健康な体といのちが残され、今もこうして生きています。

ありがたく、少し不思議で、少し怖くもあります。


話は変わりますが、夏の終わりになると至る所で蝉の亡骸を見かけます。

蝉たちのいのちは太く短く、彼らを人間に置き換えたらそんな生き方もありだなと思います。


うちにはベランダがあるのですが、その避難はしごのそばで一匹の蝉が死んでいました。

私は虫を触れないし、かといってそのままにしておくのは違う気がしていました。

洗濯物を干すたびに蝉と対話する日々が続きました。


そして11月になってしまいました。

蝉は羽根がなくなりましたが、まだ蝉とわかる状態です。

今日は蝉に触れる気がしてティッシュにくるんであげました、蝉は私の指の力で粉々になってしまいました。できることがあまり無いなあと思いながら、白い花を添えてあげました。


私は生を意識する時、同時に死を意識します。

生きているものにも死んでいくもの、死んで天に還ったものにも同じように愛情や懐かしさを感じます。


今日はそんなお話でした。




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